白熱の卓球観戦!
- momijiro

- 6月8日
- 読了時間: 4分

6月5日(金)、マエダハウジング東区スポーツセンターにて2026年度 前期日本卓球リーグホームマッチが開催され、中国電力ライシスが今季初の地元戦に臨んだ。相手は、十六フィナンシャルグループ(岐阜)。18:00の試合開始を前に、入口の外では看板が夕陽を浴びながら来場者を迎えていた。

卓球といえば、古くは「愛ちゃん」こと福原愛選手から始まり、近年も人気と実力を兼ね備えた選手たちが続々と登場している。日本国内では、注目されるオリンピック競技のひとつと言っていいだろう。YELL事務局も、中継では何度となく観戦してきたが、生観戦はこれが初めてだ。
やや緊張しつつエントランスを入ると、受付では選手のプロフィールとプレイスタイルが紹介されたパンフレットとうちわ、Tシャツが配られていた。皆がそのTシャツを着ているため客席は真っ青で、マイクで応援をリードする人もいて声と手拍子を合わせられるので、さらに一体感が生まれる。
会場フロアには、卓球台が1台。暗転や照明演出が駆使されているというTリーグほど華やかではないものの、皆が目の前の一戦に注目するという点では「見せて魅せる競技」として成立している感がある。MCが選手紹介やタイムアウト、フォルトの解説などしてくれるのも、観戦初心者にはありがたい。

試合は、シングルスが2試合のあとダブルス1試合を挟んで、シングルス2試合という計5試合。
シングルスは5ゲーム、ダブルスは3ゲームマッチ(それぞれ3ゲーム、2ゲーム先取制)で、各ゲームは11点先取制。大きな画面に点数や獲得ゲーム数が表示されるのでわかりやすい。

どちらのチームも小柄で細身な選手が多い印象だったが、サーブの際に強く踏み込む音や得点を決めた時の声はなかなかの迫力。緩急をつけた攻防もあれば、目にも止まらぬ超高速ラリー、パワフルなスマッシュもあり、一瞬も気が抜けない。思った以上にダイナミックで、激しい。次々に披露される神がかり的プレーに、観客席には感嘆と称賛の声が漏れる。
ライシスはシングルス1試合とダブルスを落とし、1勝2敗で迎えた第4戦にはキャプテンの中森帆南選手が登場した。「いい形で5番の選手につなぎたかった」という中森選手は、何度もピンチを迎えながらも「それも拾うのか!」と驚く粘り強さを見せ、接戦を制して3-0で勝利。2勝2敗として、5番手を務めるルーキー・永野萌衣選手に託した。
愛知工業大時代は主将としてチームをインカレ優勝に導くなど実績を残し、この春ライシスに入団した永野選手。1ゲーム目は、途中まで劣勢ながら10-10に追いつくと、そのままの勢いで12-10として逆転勝ちに成功。緊迫した接戦となった2ゲーム目も、台から遠く離れた位置で奇跡的なカットを繰り返し、観客を驚かす。11-7で連勝して迎えた第3ゲームは、10-8とリードしたところでタイムアウトを取ると、そこで流れが変わったか、相手に連続ポイントを許して10-10のデュースに持ち込まれてしまった。
ストレート負けを回避したい相手は必死で食い下がり、逃げ切りたい永野選手は粘る相手を突き放さんとする。両者譲らない攻防でデュースは4度まで繰り返され、13-13に。
緊迫した展開に幕を引いたのは、永野選手。最後まで集中力を切らさず、ついに主導権を取り返して15-13で勝利をものにした。
5対戦を終え、マッチカウント3-2で勝ったのは中国電力ライシス。中森キャプテンは「苦しい戦いだったが応援のおかげで勝ち切れた」と観客席の応援団に感謝を述べ、青Tシャツの集団は大きな拍手でそれに応えた。

試合後は、激戦を終えたばかりの選手たちがロビーに出てきて観客をお見送り。会話もOKだったので、ちょうど人の輪から解放された永野選手に声をかけたところ、初々しさあふれる22歳は「めっちゃ緊張しました」と上気した顔をほころばせた。先ほどまでのカッコ良さとのギャップに面食らいつつ、つられて笑顔になってしまう。
18時に始まり、21時少し前まで3時間弱。長丁場ではあったが、ハラハラドキドキの接戦が多く、スピード感もあって目が離せなかったせいか、あっという間に感じた。率直に言うと、実に面白かった。
今季は、後期日本リーグのホームマッチ(日程・場所未定、11月初旬頃予定)、後期日本リーグ本大会(11/11〜15、広島サンプラザ)と、広島で生観戦できる機会がある。ぜひこの迫力や面白さを、多くの人に体感してほしい。
▼試合中の写真・動画撮影は禁止されているため、6/5ホームマッチのレポートや試合映像はこちらでどうぞ



