真夏に幕を開けた紫の季節


8月8日、サッカーJリーグ・サンフレッチェ広島がホームであるエディオンピースウィング広島で2026/27シーズン開幕戦を迎えた。
試合開始の数時間前から、街や路面電車内には紫を身にまとった人の姿がチラホラ。この風景がまた広島に帰ってきた、と思うと、それだけでワクワクする。
入場口では先着25,000名にオリジナル扇子がプレゼントされ、場内あちこちでサポーターたちが紫色の扇子をパタパタとひらめかす様子は、蒸し暑さ全開な中にも涼を感じた。

従来の2月〜12月という「春秋制」を改め、初めて「秋春制」(8〜5月/12月中旬〜2月下旬はウィンターブレイク)が導入された今シーズンは、開幕戦からナイター開催。ハーフタイムにはDJに合わせて花火やフレイムジェット(火柱)、レーザー照明でスタジアム全体を華やかに彩る「超熱狂NIGHT FES2026」が行われ、徐々に涼しくなってきた風と反比例するように会場の熱気と興奮のボルテージは上昇した。


試合は、キックオフわずか3分で先制ゴールを決め、後半34分、43分にも追加点を挙げて3−0で快勝。何度かピンチもあったもののキーパーのスーパーセーブやディフェンス陣の積極果敢なプレーで回避して、客席を埋め尽くした過去最高記録となる27,624人の観客は、まさに「熱狂」した。
サッカー観戦は好きだけれど決して詳しくはないので、戦術や詳しい試合内容の振り返りは専門の方にお任せするが、そんなライト層でも存分に楽しめるのがサンフレッチェ広島のホーム戦の特長なのだろうなぁということを改めて実感する開幕戦だった。
非売品のオリジナルグッズ配布しかり、オープニングアクトとしての三味線ライブ演奏しかり、レーザーショーや花火しかり、スタグルしかり…試合そのもの以外の楽しみが盛りだくさんで、心踊る仕掛けが随所に用意されていた。
試合中は随時、大型ビジョンにマスコットキャラクターのアニメーションが表示され、タオルを回したり手拍子をしたりするタイミングを教えてくれるから、ビギナーでも応援に参加することができて一体感を味わうことができる。これはテンションが上がる。

スポーツの試合にエンタメ要素が必要か、という議論には賛否両論あるだろうが、「楽しかった、また来たい!」、「カッコよかった!次はあの選手のユニフォームかタオルを買おうかな」が増えることが、さらなる盛り上がりにつながっていくのだろうと思う。
かくいう筆者は、今季は誰のユニフォームを買おうか、候補が増えて困っている。
こんな楽しい悩みなら大歓迎ではあるが。




