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イズミメイプルレッズ広島、23年ぶりの国スポV!

執筆者の写真: momijiro
momijiro
9月17日
読了時間: 4分

更新日:9月24日

国スポ優勝後の記念写真(イズミメイプルレッズ広島)

改称前の国民体育大会(国体)時代から通算して第80回の節目を迎えた、国民スポーツ大会、通称「国スポ」。

会期を3つに分けて開催中の「青の煌めきあおもり国スポ」は、皮切りとして9月3〜13日の「会期前Ⅰ」に13競技が行われた。

 

そのうち青森市・盛運輸アリーナで行われたハンドボール・成年女子の部で、広島県代表のイズミメイプルレッズ広島(以下、メイプルレッズ)が23年ぶり2度目の優勝を飾った。

いかに昨年準Vの雪辱を果たし、栄冠をつかんだのか。キャプテンとしてチームを引っ張る、在籍5年目のゴールキーパー・山本春花選手に話を聞いた。

 

 

16チームによるトーナメント形式で行われた成年女子の部。

メイプルレッズは、1回戦で鹿児島県を44-13、準々決勝では神奈川県を37-17、準決勝は熊本県を34-28で破って決勝戦へと駒を進めた。

 

対するは、香川県代表の香川銀行GiraSol kagawa(シラソルカガワ)。

メイプルレッズも参戦するハンドボールの国内最高峰リーグ「リーグH」の昨季女王で、昨季は2戦2敗した相手。昨年の国スポ滋賀大会でも決勝戦で対戦し、前半2点リードで折り返しながら後半で並ばれ、延長戦の末に敗れた因縁の相手でもある。「リベンジはみんな意識していた」というのも当然だろう。

 

「何が何でも勝ちたい」

 

強い思いを持ち、ミーティングを重ねた選手たち。

ディフェンスにおいては「香川のキーマンへの守りを徹底して、そのあとの連動をきっちり行う」ことを約束事とし、オフェンス面では、相手ディフェンスに対する自分たちの弱点を話し合って「DFの裏をかく攻撃」をするよう意思統―した。

「香川銀行の武器の1つである速攻での失点を抑えるため、バックチェック(自チームの攻撃終了後、素早く自陣へ戻りながら相手選手をマークする動き)を特に意識しました。ミーティングで話したことを最後まで徹底し、コミュニケーションを取りながらプレーに反映できたことがよかった」と山本選手は振り返る。

 

前後半30分、計60分。取られては取り返し、2点以上の点差が開くことがないヒリヒリするような接戦が続いたが、残り3分を切った後半27分18秒から試合は一気に動いた。32-31で1点リードしていたメイプルレッズは、田渕美沙選手、三橋未来選手、石川莉子選手が立て続けに得点を決め、35-31で宿敵を降して昨年の雪辱を果たした。

 

「ラスト3分は鮮明に覚えています。昨年と同じような展開で、言葉にはしなくても、みんな同じ意識だったと思います。この時間帯は全員が最高の集中で試合をしていたように感じました」


試合後に最高の笑顔を見せる選手たち(イズミメイプルレッズ広島)
試合後の選手たちは最高の笑顔

 

昨シーズンはリーグHでも1点差や2点差で落とした試合がいくつかあり、6位でプレーオフを逃して涙を飲んだ。順当に勝ち進んだように見えた今年の国スポでも「昨年の国スポやリーグHを経て1プレーの重みを知っているからこそ、全員が常に全力のプレーをしていた」と危機感を抱えての戦いだったという。

だからこそ、接戦を制しての優勝はチームに大きな喜びをもたらした。

 

「嬉しかったです!試合前や試合中は『香川に勝ちたい』一心でしたが、試合が終わった瞬間、この大会で優勝したこと、このチームで初めて1位になれたことに嬉しさがこみ上げてきました。いい時も苦しい時も全員が同じ方向を向き続け、チームで決めたことを最後まで徹底できたことだが勝因だと思います。いつも応援してくださる皆様に少しでも恩返しができたのではないかということも、嬉しいです」

 

優勝の率直な感想を尋ねると、何度も「嬉しい」が飛び出した。決勝戦からは数日が過ぎていたが、心の浮き立つ様子が当日の温度感そのままに伝わってくる。


優勝の嬉しさを爆発させジャンプするいずみメイプルレッズ広島の選手たち
嬉しさ爆発!

一方で、リーグHの新シーズン開幕まで1ヶ月を切り、チームはすでに再スタートを切っている。勝利の余韻にゆっくり浸っている時間は、ないようだ。

 

「今シーズンは必ずプレーオフに進出して優勝するために、全員で、全力で戦います。そのためには、まだまだ課題と向き合い、チーム力を上げていく必要があると思います。国スポ決勝戦でも、ディフェンスでうまく守れた後、速攻を得点につなげられる回数が少なかったので、相手が戻り遅れたチャンスの場面での切り替えの早さを改善したいです」

 

日本一の称号を得てもなお反省点を洗い出し、大会終了直後から修正に取り組むというのだから貪欲だ。

今回、国スポで見せた土壇場の勝負強さをリーグ戦でも発揮して、勝ち切れる試合が増えれば目標とする優勝も夢ではない。1997〜2004年の7連覇を含め、過去8度のリーグ優勝を誇る強いメイプルレッズが、今季は帰ってくるかもしれない。

12チームが覇を競う「2026-27 リーグH」は10月12日(月・祝)に開幕し、メイプルレッズは17日(土)にホーム、マエダハウジング東区スポーツセンターで初戦を迎える。ぜひ現地でスピード感や躍動感、迫力を体感しよう。


 


2026-27リーグH・イズミメイプルレッズ広島ポスター
2026-27リーグH イズミメイプルレッズ広島ポスター

※画像提供:イズミメイプルレッズ広島 ご協力ありがとうございます!

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